部屋はいたってシンプルな
純和風。
アメニティーも特に変わった
ところはなく、必要最低限
と言った感じ。
茶菓子は置いてあるものの
お茶のセットがどこに
置いてあるか分からず
お茶がないのかと思った。

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宿から車で一時間ほどのところに
日蓮宗の総本山「身延山 久遠寺」
(みのぶさん くおんじ)がある。
287段の階段を上り、本堂、五重の塔、
山頂に登れるロープウェイもある。
日蓮宗総本山と言うだけあり、かなり
見応えもある。
奈良田温泉まで行かれるのなら
是非立寄られてはいかがだろう。

飲泉所隣には
山女、岩魚の水槽が
あり、食事の時に
出されると思われる。
この日の登場は
なかった。

食事は畳の食堂で。
宿泊者数にもよると思うが割とゆっくり目に席がとってある。

料理はご主人が仕留めた
シカ肉を含む純和食。

飲泉所はお風呂の
通路の一番奥にあり
味は薄い塩味と薄い
硫黄味が混ざった
ような、何とも
美味しくない味だった。
胃腸には確かに効きそう。

干し梅と黒豆

宿の目の前はダムになっている。幻想的な朝靄のダムも
建設の際、奈良田温泉の幾つかの宿を底に沈めてしまった。
「白根館」はその残った唯一の宿だ。

山梨県の名湯「奈良田温泉」
源泉はトロトロ、肌に纏わりつく
ようなヌルヌル感はいかにも
温泉通を惹きつける最高の源泉である。
山梨は東京からも近い。しかし、インターからは約1時間半。途中の道も
何度か車がすれ違えないような細い道を通ってやっとこの「白根館」に着く。
決してアクセスが良いとは言えないこの宿も、このトロトロ極上源泉を
求めて全国から温泉好きたちを集まらせる人気宿である。

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宿に着くとロビーでクマが出迎えて
くれる。
「白根館」は温泉の他にご主人の
ジビエ料理も有名な宿なのである。

    ー  総評  -
白根館は、何と言っても、トロトロの源泉。とにかくこれに尽きると言ってよい。
「木造りの露天風呂」の湯口から溢れ出る源泉は、ゴボゴボッと音を立て
まるで自噴を思わせるように噴き出ている。(地下500㍍からのポンプ引湯)
この肌に纏わりつくようなここまでのヌルヌル源泉は全国でも珍しいと思う。
正直、部屋や食事、接客を含め、特筆すべき点は少ないように思うが、
この源泉だけは、何としても味わいたい絶品である。
あと、こちらの宿は、お休みが多く、予約を取ろうとすると「その日はお休みです」
との返事が返ってくることも少なくない。
訪れる際はくれぐれもお気を付けを。

階段が無理な人は斜行エレベーターもある

マスターの独断と偏見で
お湯の泉質や料理など
7項目を勝手に評価させて
いただきました。。。
10段階評価(満点は5点)
総合評価は合計を7で割った
平均点です。

 総合評価  3.57
   
 泉質  4.5
 お風呂の雰囲気  3.5
 お部屋  3
 宿の雰囲気  3.5
 お料理  3.5
 接客  3
 また行きたい度  4
 計  25
独断と偏見 マスター通信簿

朝食はこんな感じ。夕食と同じ食堂で。
品数は少なめ。
夜、朝ともに、白飯が非常に美味しかった。
写真では分からないが、朝食はキビの入った
ごはんになっていて、美味しかった。
えごまのふりかけも用意されている。

玄関入ってすぐの帳場。
靴は各自で下駄箱に入れる
システムになっている。
普通は宿の人が入れて
くれそうなもんだが・・・

山奥の秘湯らしく
田舎料理が並ぶ。
シカ肉の臭みはなく、
柔らかいお肉だった。
品数は普通くらい。

温かいものは温かく、特に
「揚げ蕎麦がき」は非常に
美味しく印象に残った。
普通は塩焼きの魚も、燻製にされていて
珍しかった。
個人的には塩焼きの方が好きかな。。。

「ひのき風呂」は渡り廊下の
端と端の為、裸では行き来
できない。

男湯、女湯は時間で入れ替わり。
それぞれ、露天風呂があるが
「木造りの露天風呂」
(写真1番上)と

温泉までの渡り廊下

内湯は、湯口に近い「あつ湯」
仕切があり「ぬる湯」と二つに分かれている。

宿に着くや否や
お目当ての源泉に
飛び込むため、
足早に渡り廊下を
突き進む。