温泉には湯治の宿泊棟もあり、
温泉の効能は高く評価されている。
夕食は食堂で。山のもの、海のもの
バランスよいが特別な特徴は見られない。
味は、全体的に素材を重視した優しい
味付け。ボリュームもちょうどよい。
鉄分の多い温泉で使ったタオルは
真っ黒に変色する。湯舟で座った
お尻や湯舟のへりに寄り掛かった
背中も黒くなる。
内湯も緑の硫黄泉が満ち満ちている。
緑の硫黄泉。
温泉通たちは、全国でも珍しいこの緑の温泉を目指して国見温泉に
訪れる。日によって微妙に緑の色も青みが増したり、濃くなったり。
この神秘的とさえ思える緑の硫黄泉は胃腸の病に効能がある。
口に含むと強烈な苦みと、鉄味?と、もう表現できないようなまずさ。
無色透明な源泉は、空気に触れると
化学反応を起こし、この珍しい
緑の温泉に変化する。
排水溝に流れたお湯も緑の川となる。
東北の紅葉は関東の紅葉とは
比べ物にならないほど素晴らしい。
神秘的なほどの赤と黄色のコントラストは、
本当に目を奪われる。
宿までの道のりでも、何台もの車が道端で
写真を撮るため止まっている。
マスターの独断と偏見で
お湯の泉質や料理など
7項目を勝手に評価させて
いただきました。。。
10段階評価(満点は5点)
総合評価は合計を7で割った
平均点です。
総合評価 | 3.64 |
泉質 | 5 |
お風呂の雰囲気 | 3.5 |
お部屋 | 3 |
宿の雰囲気 | 3 |
お料理 | 3 |
接客 | 3.5 |
また行きたい度 | 4.5 |
計 | 25.5 |
― 総評 ―
石塚旅館は、国見温泉の三つの宿の真ん中に位置し、登山客の
宿泊宿でもある。
温泉好きにはたまらない宿で、正直あまり特徴のない部屋や、
食事などはどうでも良いと言えるほどの源泉に魅力があり、どうしても
再度この温泉に浸かりたくなる。かと言って、部屋は綺麗で清潔に
保たれ、食事も丁寧に手作りされている。宿のスタッフの方も気さくで
接客に不満もない。つまり、必ず再訪したくなる宿の一つなのである。
内湯も露天風呂も湯舟の底には、大量の湯花が積もっており、歩くと
緑のお湯が濁って緑の豆乳のようになる。
浴場の湯口のそばには、かけ流しの源泉を飲んでみろと
言わんばかりにコップが置かれている。せっかくなので、日本屈指の
緑の硫黄泉の味見をおすすめする。でも、まずい。でも、良薬、口に苦し。
こんな形の内湯も。
館内のあちこちに温泉の緑の
理由の貼り紙が貼られている。
部屋はいたってシンプルで何もない
天気が良ければ、宿の窓から
日の出を拝むことができる。
山の稜線から上る太陽は感動を
与えてくれる。
当日は、朝もやの中での幻想的な
日の出に出逢えることができた。
燃えるような紅葉と渓流
宿の裏を少し上ると小さな神社が
祀られている。
夕食前のひとっ風呂で火照った
身体を冷ますのに最適かも・・・
朝食も夕食同様の食堂で。
特に変わったものはなく、
ごく普通の朝食。鮭、煮物は
美味しい。
源泉の成分表も趣たっぷり
湯舟からあふれる
硫黄泉は、波模様
を形どり固まって、
温泉成分の濃さを
物語っている。
ロッヂ風の山小屋宿